親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

ライバルを出し抜き獲物を奪え!読み合い楽しいカードゲーム「ハゲタカのえじき(Hols der Geier)」

獲物を巡ってハゲタカたちが争奪戦。ドイツゲームの中ではかなりメジャーなカードゲーム、ハゲタカのえじき(Hols der Geier)

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条件は皆同じ。いつどの点数を使えばいいのか・・・。

場に1枚づつ登場する獲物カードを、手札である数字カードを使って奪い合いをしていくゲームです。

内容物

獲物カード マイナス5~10点までの得点がついたカードです。
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数字カード 1~15までが1セットで色分けされており、6セットあります。

準備

数字カードを各自に1セットづつ配ります。獲物カードはシャッフルして山札として中央においておきます。

ゲームの流れ

獲物カードを一枚めくります。これがこのラウンドで獲得できる得点です。
これを獲得するのにどの手持ちカードを出せばよいのか?好きな数字カードを手札から一枚選び、一斉にだします。

一番大きい数を出した人が、得点カードを獲得

14を出し最大だったので、獲物カードをゲット。f:id:bg4kids:20160622072148j:plain

獲物カードがマイナスの場合は、一番小さい数を出した人が、マイナス点カードを引き取り

-4は欲しくないので大きめの12を出しました。11を出した人が引き取ってくれて、ギリギリセーフ。f:id:bg4kids:20160622072152j:plain

カードの数字がバッティングした場合は、無効となり、それ以外の人での勝負

最高得点の10の獲物だったので最強の15を出したらバッティング。この場合はその次に大きい緑カードの人が漁夫の利でゲット。f:id:bg4kids:20160622072208j:plain

勝敗

全15ラウンドが終了(獲物カードがなくなる)したときに、獲物カードの点数をマイナスも含めて合計し、最高得点の人が勝利です。

ガチガチの心理戦

高い得点の獲物カードだからといって、高い数字カードを出しても、他のプレイヤーと競合すれば、競り負けたりバッティングしてしまう可能性も。相手の出方を見極めつつ、あえて得点の低い獲物でコツコツ稼いでいく戦略も。
他のプレイヤーの心理を読むことがこのゲームの醍醐味。相手のウラをかきながら、読みが当たった外れたりで、思わぬ結果に盛り上がります。


右のプレイヤーはあえて1を出し、バッティングさせずに、高い数字カードを温存する戦略。あわよくばバッティングで棚ぼたを期待。
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ルールは簡単なので、小さい子でもできますが、「勝てる条件が明確なこと」「運の要素」が不可欠なのが子ども向けゲーム。
読みあいがすべてで、定石がないハゲタカのえじきは、やり方は簡単だけど勝ち方はちょっと難しいので、小さい子には不向きかも。実質楽しめるのは小学校中学年くらいからかな。

小さい頃からアナログゲームに親しんでいるうちの子も、「ハゲタカのえじきは」小学校になってようやく楽しめるようになりました。

小さい子ならごきぶりポーカーの方がまた楽しめるかもしれません。

さて、このゲーム、ひとつだけおかしな点が。

ハゲタカの獲物を巡る争奪戦というテーマなのですが、その獲物はいったいどこに?
実は、元のドイツ版では獲物カードに記載されているのはネズミで、ネズミの数=得点となっていたのです。残酷ということなのか版権の問題なのか、なぜか日本語版ではネズミがハゲタカカードに変えられてしまいました。これじゃハゲタカえじきでは?
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有名どころだけあって抜群の安定感。はじめての場に持ち込んでもハズレなしで盛り上がれるカードゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 10歳以上
時間 30分
人数 3-5人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★★ 誰でも簡単
大人も楽しい ★★★★☆ 比較的大人向け
2人でも楽しい ★★☆☆☆ 3人は必要かも
総合評価 ★★★★★ シンプルな駆け引きは最高

ハゲタカのえじき (Hol's der Geier) 日本語版 カードゲーム

ハゲタカのえじき (Hol's der Geier) 日本語版 カードゲーム