親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

カードゲーム界の釣りバカ日誌。対戦なのにホンワカなWIN-WIN交渉ゲーム「ボーナンザ(Bohnanza)」

勝ち負けにこだわりすぎて熱くなり、ギスギスしてきたときは、ザ・ゲームのような協力ゲームがオススメ。だけど、対戦なのにとっても平和なゲームというのもあります。それが、交渉で豆を獲得するのカードゲーム界の釣りバカ日誌「ボーナンザ(Bohnanza)」(毎年のように新しい関連製品をリリースする息の長いゲームということで、勝手につけました)。

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交渉がメインの豆栽培ゲーム

内容物

カードゲーム。中にはいろいろな種類の擬人化された豆のカードが入っています。中央の数字が小さいほど希少価値が高く換金性の良い豆です。
裏返すとコインのマーク、得点計算に使用するお金(タラー)となります。
カードの下には、収穫した場合の換金に対応したタラーの数が描かれえています。一番左の6豆(インゲン豆)は、2枚同時収穫で2タラー、3枚同時収穫で3タラーです。
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ゲームの流れ

自分の目の前の場を「畑」に見立て、豆カードをどんどん植えて収穫し、タラーを獲得していくゲームです。

カードを5枚づつ配ったらスタート。ボーナンザならではのルールとして、カードの順番を絶対に変えてはならない、というものがあります。なかなかとっつきずらいルールですが、わが家では、ゲームの流れを下記の3つのフェーズに分けて説明しています。

1)豆植えタイム

一番手前(右側)のカード1枚を畑(自分の前の場)に植えます。さらに植えたければ、その次のカードを植えてもいいです。
一番右から、6豆とさらに16豆を植えてみます。
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2)交渉タイム

山札から2枚とって畑の横に並べます。このカードは交渉にだすか、植えなければならないカードになります。これと手元のカードと組み合わせて、カードの交換や譲渡を行います。交渉で手に入れたカードは交渉相手も含めてすぐに植えます。
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6豆と12豆の2枚(左上)をひいたので交渉の対象。6豆は畑にあるのでほしいですが、12豆は不要。交渉に出します。その結果手元にある8豆も加え16豆を2枚ゲットできました。
「12豆いるひと~?」「もらってもいいけど、6豆はもってない?」「1枚あるからセットでどう?」「じゃ、12豆6豆と16豆2枚の交換ね」

3)補充タイム

山札から3枚めくりして、左側から手札に加えます(順番は変えてはいけません)
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マメの収穫

マメの収穫はいつでもでき、栽培していた枚数に応じて表記のお金(タラー)を獲得できます。タラー獲得した分だけ、裏返して得点として保管です。

勝敗

上記を順番に山札がなくなるまで繰り返します。山札がなくなったら1ゲーム終了。3ゲームやって最後に獲得したタラーが多い人が勝ちです。3回というのは、マンマ・ミーアと似ていますが、というのも、同じ作者のゲームです。
bg4kids.hatenablog.com

ボーナンザの素敵な交渉

普通、交渉とは、自分が欲しいものをいかに手に入れるかが大事で、そのために自分のマイナスを最少にするかで動きますよね。
ボーナンザでの交渉は、自分が要らないものをいかに相手に活用してもらうかなんです。そして、そのために相手が何を欲しいのか考えることがゲームのコツ。ついでに自分もプラスになったらラッキー、という交渉になります。

タラーをたくさん集めるには、同じ豆をたくさん植える必要があります。絶対に豆を植える、カードの順番が変えられない、畑の数は3つまでと、制約が大きいので一人では不要な豆があふれてしまいます。
そこででてくるのが交換、自然とWin-Winのみんなが幸せになる交渉が生まれます。また、その結果して得られた得点で負けても、単なる結果であり、あんまり悔しくないから不思議。

ボーナンザの不思議な魅力は、交渉の部分なので、文字ではなかなか伝えられません。交渉というコミュニケーションははテレビゲームにないアナログゲームならではの魅力です。
ルールにクセがありますが、理解すれば小さな子どもでも遊べます。家族や親しい友人と、ゆる〜くなごやかに楽しむのには最適のゲームです。

項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★☆☆☆ クセがあります
大人も楽しい ★★★★☆ 大人が楽しい
2人でも楽しい ★★★★☆ 2人でも遊べます
総合評価 ★★★★☆ 古典的名作

ボーナンザ 日本語版

ボーナンザ 日本語版