親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

それぞれの秘密の役割をもっての金塊を巡る激しい攻防。カードゲーム「お邪魔者2(saboteur2)」。「お邪魔者(Saboteur)」の拡張版。

(前回までのあらすじ)

カードゲーム「お邪魔者(Saboteur)」では、ゲームスタート時に各プレイヤーに密かに役割カードが配られます。

金塊を求めて坑道を掘り進む「金鉱堀り」と、金塊にたどり着くのを妨害する「お邪魔者」に分かれ、お互いに誰がどの役割なのか正体が不明のなかで、2陣営で金塊を巡って対決します。
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最近、わが家で遊ぶゲームの定番にラインナップされていますが、いつもお邪魔者の嫌疑をかけられるのはなぜかお父さん。お邪魔者になる確率は均等のはずなのに・・・。
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「だって、いつも悪いのはだいたいお父さんでしょ!」
あと何年たったら、リアルお邪魔者に指定されるんだろうなと、今からおびえる毎日です。

より激しくなったお邪魔者

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さて、お邪魔者の拡張版である「お邪魔者2(Saboteur2)」です。「お邪魔者2」という呼び名はありますが、単体で購入しても遊ぶことはできず、追加のカードセットとなります。ただ、この追加カードによって、ゲームの雰囲気がガラッと変わっています。

それぞれ目的が異なる役割カード

役割カードは大幅に追加。「金鉱堀り」「お邪魔者」の2種類から、なんと6種類に増えています。
善悪対決から、各自の使命を果たす感じに変わりました。

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金鉱堀り(青)

前作からいましたが、ライバル関係があります。自分のチームが金鉱まで到着すれば得点をもらえます。

金鉱堀り(緑)

同じく自分のチームが金鉱まで到着すれば得点をもらえます。自分のチームといっても、誰が自分の色なのか分からないのですが・・・。

お邪魔者

前作から引き続き登場、金鉱にたどり着けなかったら得点をもらえます。

ボス

金鉱堀り両チームのボスです。どちらの金鉱堀りが到着しても得点がもらえますが、もらえる得点が1つ少ないです。

横着者

なんと金塊にたどり着いてもつけなくてももらえます。ただし、もらえる得点は2つ少ないです。

地質学者

坑道を掘り進めていますが、実は金塊でなくクリスタルを探しています。見つけたクリスタルの数だけ得点です。


もはや何でもありの新たなアクションカード

アクションカードもかなり増えています。「役割変更」など反則に近いカードもあって、もう何でもありな感じです。

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泥棒

自分の前に置き、終了時に誰かの得点を1つ盗むことができます。

泥棒よ手を離せ

任意の相手に出し、相手が置いている泥棒カードを撤去できます。

手札の交換

任意の相手に対し、手札をすべて交換することができます。

調査

任意の相手の、役割カードをこっそり見ることができます。

役割の変更

自分を含めた1人を選び、役割カードの引き直しをさせます。

任意の相手を罠に閉じこめます。閉じ込められると、通路カードを出せなくなり、そのまま終了すると報酬がもらえません。

罠からついに解放

罠から解放させることができます。

新たな通路カード

通路カードも増えました。

地質学者が探しているクリスタルがある通路や、スタートからつながっていることにできるハシゴカード、特定の色の金鉱堀りを通れなくするドアなどが、あります。
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前作からのルールの変更

手札は6枚

人数にかかわらず、手札は6枚となりました。

手札の入れ替えは3枚まで

手札が不要な場合、カードは1枚~3枚まで捨てて入れ替えることができます。

2枚カードを捨てて(補充1枚)、攻撃カードを撤去

攻撃カードの効果を打ち消すカードをもっていなくとも、手札を2つ捨てることで、取り除くことができます。
ただし、補充は1枚だけなので、手札の上限が1枚減って、その後の行動が不利になります。

報酬が変化

勝利報酬が勝利者の数によって決まった得点となり、シンプルになりました。
(勝者が増えれば得点も減るので、同じ役割でもライバル関係です)

攻撃が激しくなり、よりパーティー要素が強いゲームへ変化

「道具を破壊されると修理できるまで何もできない」「手札の入れ替えが1枚づつでカードが引けるまで先に進めない」という前作で動けなくなる部分は改善されました。追加のアクションカードをはじめ、修正はより激しいゲーム展開となる方向です。

前作では、お邪魔ものだとわかってしまうと、金鉱堀りから一斉攻撃を受けて不利な立場なので、基本は隠密行動するスパイのような活動しかできません。今回はその点も改善され、だいぶ行動ができるようになっています。そもそも、お邪魔者だけが敵ではないところも変わったところです。

正体が分かってしまうと、アクションカードで攻撃対象となってしまうのは、前作と変わらず。今回は金鉱堀りでも正体がばれるとリスクで、最悪の「ゴール直前での役割変更」をはじめ、どんな妨害をされるか分かりません。
同じ金鉱堀り同士でもライバル関係で、「最後に信じられるのは自分だけ」となり、協力要素はほぼなくなっています。

隠密行動の度合いとチームプレイ感が失われていますが、その分バランスが改善され、特に少人数でもワンサインドゲームとなりにくいです。2人から遊べるようになったので、3人で遊ぶのが基本のわが家では導入してよかったと思います。

項目 公式表記 コメント
年齢 8歳以上
時間 30分 3ラウンド遊ぶと結構かかります
人数 2-12人
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★☆☆ 前作の理解が前提
大人も楽しい ★★★★☆ 大人も楽しい
2人でも楽しい ★★★☆☆ 2人でも楽しい
総合評価 ★★★★★ 攻撃要素が増したお邪魔者

お邪魔者2 (Saboteur 2) カードゲーム

お邪魔者2 (Saboteur 2) カードゲーム